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2007年8月21日 (火)

災害の備え

 突然だが、今日は日ごろ思う防災について書こう。 中越地震、中越沖地震とたて続けに2つの大きい地震を経験した。3年前の地震をきっかけに自主防災組織を立ち上げる機運が高まり、町内でも地域防災会を作り年に一度避難訓練などを行っている。

 行政も防災組織に対し多額の補助金を交付している。その補助を利用し高額な防災グッズを整備購入する地域防災組織が増えているようだ。その内容を見ると、テント・発電機をはじめ毛布やプロパンガスコンロ、炊き出し用具・梯子やジャッキ、灯光機、AED除細動器などかなりの充実ぶりだ。限度額を目一杯利用すると相当高額なものまで整備できるため、各地域が競うように組織を立ち上げて用具の整備を進めている。 だが、最近の2度の大地震の経験から、こうした防災グッズを備えることだけで、効果があるのか多少の疑問を感じている。ハードを揃えることは意味があるが、忘れてはならないのはソフトである。

 中山間地と呼ばれる当市内でも、市街地と山間地とではその必要なハードもソフトもだいぶ違っている。まして東海沖地震が懸念される地域とではかなり異なると思う。想定される災害が発生する季節と時間によっても必要なグッズは異なる。例を挙げれば、たとえば「テント」、無雪地と積雪地では使う状況が全く異なる。防災組織の構成世帯がおよそ80世帯、住民はおよそ200人うち半数以上が50歳を越えると思われる我が町内に大災害(想定は地震)が真冬の夜に起こったとしよう。積雪は2メートル近い、気温は0度。おまけに吹雪、そんな状況では屋形テントの1張りや2張りは非難用としては役に立つはずはない。下にシートを敷いた程度のところに誰が非難するであろう。これは1次避難が終わったあとの炊き出し用テントとか救援本部程度としては役に立つだろうが、雪の中での設営、運営は手慣れたものでないと相当無理がある。そして大半の住民はやはり車庫とか車の中に避難せざるをえない。一律ではいけない、地域の状況を考慮し、最悪の時期の最悪を想定したハードとソフトでないと意味が薄れる。備えるべきものは、災害直後の倒壊や火災などの直接災害からのレスキューを第1に考える必要があるのでは?。テントや炊き出し用具はその後でも良い。

 地域の実情に合ったハードが揃ったら次は地域防災マップを作ろう。町内の何処に井戸があるのか・手動ポンプなど無い今は発電機で井戸ポンプが動くよう電機系統をあらかじめ調べておく必要もある。ジャッキ、チェーンソー、バール、スコップ、ワイヤー、レバーホイスト・・・地域の事業所にも役立つものがたくさんある。そういうところと協定を結んでその道具のありかをマップに記載し住民が情報を共有するようなシステムを作ることは自前の装備を揃えるより意味がある。また、何処そこのじいちゃんは寝たきり、ばあちゃんは歩けないというような災害弱者・要援護者情報を把握していなくてはならない。しかし、最近は個人情報保護に過敏すぎて近所の家族構成すら曖昧だ。非常時には、いちばん身近に住む隣近所や地域住民がいちばん頼りになる。組織の長だけでもそういった情報を保持しておく必要はないか?

 ライフラインが断たれた先の地震の際は、水も電気も不自由しない郊外で非難生活をしていた。そこには井戸があり自家用発電機があり井戸ポンプを動かすことができた。野菜も米も何1つ不自由なくあるのは余震の不安だけであった。発電機のおかげで地震直後からテレビも視聴できラジオを上回る情報を得ることができ、そのコンセントの1つはタコ足にされケータイため村中の人の充電でふさがっていた。だが、市街地では井戸が何処にあるか、あっても電気がなくて水が出ない、トイレも不自由、食べるものや飲み水さえ手に入れにくい状況であった。そういう状況に備えるためには、まず第1にハードの整備、次はソフト、情報の共有と伝える仕組み、これらがうまく繋がっていかないとせっかくの宝も持ち腐れとなってしまう。こういう災害の下では、小さな山間集落のような環境ほど情報を共有し易く、互いが助け合う状況を作りやすいという「自助に強い」ということが解った。

 さらに前述の各種装備は、あくまで組織のための用具であり弱者優先である。これらは各個人のために用意されたものではない、自らが生き延びる道具は最終的に各家庭や個人が用意しなくてはいけない、他人頼みではいけない。 大きい災害が起こって混乱したときは、行政もボランティアも直ぐには手が回らない、公的な支援の体制が整うまでの最低3・4日はセルフレスキューが必要。支援が始まるまでを安心快適に過ごす、避難生活を苦にしないで生活するということはアウトドア経験がものを言うだろう、こうした体験がない人にとってはどうしていいか判らないことが多い。それでは如何にすべきか? ・・・  長文になったのでまた機会をあらためて続きを書こう。

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