ピクニカ:オリジナルの証し
ブログのアクセス解析を見ていると、検索ワードが「ピクニカ」に関するアクセスが数多い。発売から30年近くを経てなお根強い人気の証拠であろう。人気のカギはデザインや折りたたみ機構のユニークさ、開発者の思いが伝わってくるような設計の思い切りの良さ(妥協をせず、コストを無視するかのようにオリジナルパーツを多用した斬新な考えで設計製作)であろう。デザイン重視でありながら操縦性も乗り心地も充分納得できるレベル。現在の折畳み自転車と比べても群を抜いた折りたたみ簡便性とその機構のユニークさ、しかしユニークゆえの不安感も全く無い。ホールディングバイクなどとは呼びたくない。実によくできた完成度の高い自転車だ。
設計・発売がもう少し後だったら初期ピクニカはどうなっていたであろう・・・、ずっと買いやすい価格で大量生産大量販売?。ピクニカもコスト重視のためか設計思想は次第に変化し、最後には単なる折りたたみのママチャリと化してしまったのは大変残念だった。現在の技術でピクニカを作ったらどんなものができるだろう。復活を願う反面、今でも希少であるからこそ「似非ピクニカ」にはでて欲しくない気もする。できることならトレンクルに対抗できるチタンフレームの「6kgを切るピクニカ」なんてどうだろう (^^♪
発売当時10速の本格的クロモリランドナーが6万円台で買えた時代。その少し前ホンダの原チャリ「ロードパル」でさえ6万円未満。そんな時代のピクニカは47800円という高価格であった、これだけ凝りに凝ったものであるから、高いと思いつつそのユニークさゆえ納得できた。当時HONDAのモンキーなどにもこういう個性や主張を持っているものがあった。今の時代なら何だろう? BD-1など時代は変わってもこうした主張あるものは同じように支持を受けている。没個性で主張の少ない製品はいつの世でも支持を受けることはない。人気の一方で年数を経るにつれ今残っているピクニカで、オリジナル状態を保っているのが少なくなってきたように感じるのは残念だ。
自転車は汎用パーツで出来ているため、サドルやブレーキレバー、ペダルなどなどは古くなると安易に交換されやすい。しかし、ピクニカの駆動系は他との互換性が無い為、ここまで手を加えられていることはまずないだろう。
では、失われやすいオリジナルピクニカのパーツとは・・・
以下に述べるのは元祖ワンタッチピクニカ「型番OPC-1」についてであり、後継車のベルトドライブや14インチのことではない。尚、ここに書かれていることは、独断と推測と偏見の部分もあり全てが正しいとは言いがたい、間違いなどあったら訂正くださればありがたいです・・・_(_^_)_
サドル : 黒のビニール張りで後部に白のピクニカのロゴ入り。発売当時には珍しいサドル中央が凹んだ元祖?アナトミックサドル、人間工学に基づいた云々・・・というキャッチフレーズだった。
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ペダル : SAKAE製の軽合金 SR-220の刻印がある、ピクニカ専用?踏み部分の幅が狭いのは折畳みサイズを考慮してか? ご多分に漏れず、我が家のピクニカ1号も携帯性を考慮し三ヶ島の「FD-6」という折りたたみペダルに交換した。勿論オリジナルもきれいに磨いて取ってある。
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ブレーキレバー : 右側のレバーを固定する部分にはチンカンベルの台座が一体となっている。グリップエンドには赤いリフレクタ付。ハンドルグリップ : BSマークの入った黒い汎用オリジナル、
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リフレクタ : 後部反射鏡もBSオリジナルと思うが確証はない。反射部以外は白いプラ。BSのロゴはない
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オリジナル錠 : ハンドルポスト部分のパイプ穴に内蔵されたワイヤー錠。これが無いとポスト上部常に穴が開いたままの状態となる。オリジナル錠が無い場合の裏技としてハンドルのエンドキャップで塞ぐと見栄えがよくなる。このあたりを含めピクニカのデザインのモチーフなどに関することはhochamt様のサイトが詳しい。
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スタンド : 12,5インチ車輪に合わせた鉄製メッキオリジナル一本スタンド。初期型から年代を下るにつれ設計の思想からこだわりが消え、それにつれ価格も下がった。ピクニカの堕落だ <`ヘ´> 14インチになってからはママチャリのような両立ちスタンドとなる、リムなど他のパーツにしても然り。これは購買対象が完全に一般向けに変わったためと思われる。
チェーンカバー : フルカバー型の軽合オリジナル、裏側カバーには「使用上の注意」がプリントしてある。カバーに隠れたチェーンもピクニカオリジナルである。チェーンカバーは無くても走れるがチェーンが無くては走れない。だから失われやすいパーツの範疇に入らない。チェーンリングやチェーンについてはいつか書きたいと思っているが・・・
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指詰め防止カバー 折りたたむ時にトップチューブとシートチューブの間に指を挟まないよう付けられた透明ビニールカバー、赤いワニの歯のイラストがご愛嬌。これが残っているのは稀になった。ビニールが劣化しやすく残っているものでもバリバリ。折りたたみ時にシートステイを握りしめとロックを解除する部分がある、ここには糸の入ったビニールに手のひらをプリントした表示がついている。この部分は「付属の工具入れを兼ねている」とのことをhochamt様から教えていただいた。下についている庇状の部分は多分泥除け?? こんな小さいところにも凝りに凝ったこだわりが見られる。いずれにしてもこうした劣化しやすい部品が残っているものは皆無に近い、その画像とて然り。ピクニカの機能に直接関係ないパーツであるが、もう手に入れることも出来ない超レアな部品だ。(画像資料提供はいずれもhochamt様)
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展開防止ロック : ピクニカが走行できる状態のときは、長いブレーキアウターワイヤーを引っ掛けるワイヤー固定金具として機能している。折りたたんだときにはトップチューブに引っ掛けて、不用意にフレームが開かないように折りたたみ状態を保つ金具になっている。鉄のパーツを樹脂コーティングしてあるため古くなると樹脂が割れやすいのが弱点 鉄ではなくステンに樹脂コーティングしたものであるとラットエンジニアリング様からご指摘いただきましたので訂正いたします_(_^_)_
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リム : キャストホイルといわれているが軽合金ではなく、実は黒い樹脂製に銀の塗装。樹脂製のため古いものは劣化して割れやすい、壊れても代替がないため、稀に他の小径車のリムに変えられてるものもあるようだ。リムサイドのブレーキシューが当たる部分が黒くなっているものはシューで磨れたわけではない。初期型第1世代のOPCはシルバー、途中でマイナーチェンジされた第2世代のOPCは、最初から塗装することなくサイドが黒いままだったという。
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車体色 : 代表的なものは赤、次に青。黄色やグリーンもあるがかなり希少。この4色があった。塗り替えられているのもあるので注意が必要。
このあたり↑がオリジナルピクニカを見分けるポイントだろう。最近はこれらが全てそろっているのをあまり見かけなくなってきた。錆びていても、欠けたり穴が開いたりしていても、交換して捨てればもう二度と元には戻せない。オリジナルを保ち大事に乗っていこうと思う。
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コメント
はじめまして。
発売がもう少し後だったら、、、現代の技術でピクニカを作ったら、、、などは自分も同様に思っています。BSサイクルもやってくれないないかなぁ。
展開防止ロックはステン材に樹脂コーティングしているので剥がれることはあってもサビにくいです。
投稿: たかはしまさし | 2008年3月30日 (日) 08時33分
ご指摘ありがとうございました、早速訂正させて頂きました。
今後もよろしくお願いいたします。
投稿: @はなさか | 2008年4月 1日 (火) 18時58分
訂正なんてオオゲサです。良く調べたなあ、、、って、びっくりして見ています。
投稿: たかはしまさし | 2008年4月 2日 (水) 13時33分
はじめまして。
私は、ワンピクは国産折り畳み自転車の祖であると考えています。実に偉大な自転車です。
それにしても、よくお調べになりましたね。
以前から感心して拝見しておりました。
実をいいますと、指詰め防止カバーの写真は私のワンピクです。これを拝見した時は、正直ビックリしました。
私のブログにも“ワンタッチピクニカ”で検索してこられる方が多いです。
恐らく貴殿も何かの折にお出でになったのでしょう。
しかし、分かる人には分かるんですね、いかに素晴しい自転車であるかということが(笑)
ついでと言ってはなんですが、指詰め防止カバーには糸は入っていません。バックホークの方には入っていますが(汗)
ですから、このビニールが現存する個体は少ないのでしょうね。
どうぞこれからも大事になさってください。。。
投稿: hochamt | 2008年4月 3日 (木) 12時40分
コメントありがとうございました。
間違いだらけで感心していただくほどのものでは無く恐縮しています。
ご指摘の点、早急に訂正いたします。
ピクニカは歴史に残る名車だと思います。これからも大事に乗って行こうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
投稿: @はなさか | 2008年4月 3日 (木) 21時50分