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2008年4月23日 (水)

野外アート作品の寿命

 妻有の里にも春爛漫の季節がやってきた。そこかしこで雪の下から”大地の芸術祭”の作品が顔を出している。地域が2000年開催の第1回トリエンナーレ作品”ヒガンバナ”の管理を任されてから8年が過ぎ、作品に付属する花壇の花の植え替えや作品自体の雪対策(設置と格納)をずっと続けてきた。これまでにも花壇の縁どりが傾いたりしたこともあったが、自力で何とか凌いできた。しかしこの春は大変なことになってしまった。ヒガンバナの支柱自体が雪の重みで折れてしまい、春になっても花弁を展開することができなくなってしまったのだ。

08higanbana   今年が特別に豪雪だった訳ではない、例年どおり花弁を地下に格納し鉄板で蓋をして地上には70センチほどのステンレスの花茎が垂直に立っているだけ。太さも50ミリ、パイプ自体の厚みも3ミリ近い。これが折れて曲がってしまうなんて・・・折れたところがつぶれて径が変わってしまい、下から花弁をスライドして地上に引き出すことが出来ない。修理するにはパイプの太さを修正し、新たに溶接で繋ぐしかないだろう。

  「ヒガンバナ」を創るとき、作家とは幾度となく相談が持たれた。その折住民からは「小さい作品だから冬は外して屋内に保管したら・・・」という提案もあった。しかし作家は「ヒガンバナは冬に枯れて地下で眠り、春とともに目覚め再び地上に展開する。この一連の動きを住民が手助けする行為が作品となる。煩わしい手間やそのための仕掛けを作るコストはそのコンセプトのためあえてこのままやりたい」と言われ納得したものだった。そしてそれが出来たとき、これなら雪に耐えるだろうという確信があった。

 それなのに・・・ 除雪の重機が乗ったり押したりした訳でもない。ただ積もった雪が載っていただけなのに。分厚い金属パイプを曲げてしまう力は想像を超えた凄まじいものだ。さて作品の修復はどうなる、地域住民に出来ることは労力提供しかない、お金なんて無いのだ。

 この芸術祭は当初から豪雪地帯の里山で開かれる現代アート展ということで注目を浴びてきたが、屋外に設置されるアート作品が豪雪に耐えるか危惧する声もあった。そして3回が終わり、次からは自治体からの予算も大幅に縮小されるが引き続いて開催されることが決まっている。「出来ることは住民で」ということで、屋外に設置された作品の管理は雪対策に慣れた地域住民が行っている。我が地域の「ヒガンバナ」は金属製でしかも作品自体の規模も小さい。だがもっと大きくて素材自体が風化したり壊れ易い素材の作品はいっぱいある。永いものでは創られてすでに8年が経過している。それらはこの冬どうなった?地域住民の管理には限界がある。そう毎日除雪など出来る筈も無い。屋内で管理された絵画や彫刻と異なり野外展示作品の寿命が短いのは宿命か・・・ これが現代アートなのか・・・・ 判らん(-_-;)

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» ヒガンバナ破損 [越後妻有・大地の芸術祭のまわり方]
十日町中心部の作品No86「ヒガンバナ」が雪の影響で破損して、本来の状態で鑑賞できないようです。 [続きを読む]

受信: 2008年4月26日 (土) 11時46分

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