お得意様からの頼まれ事
「味噌なめたか」で有名な隣町にあるお寺 は仕事上のお得意様である。このお寺、およそ600年の歴史があり、上田長尾氏や上杉氏と深い関わりを持つ由緒正しい高名な寺である。今年始まった大河ドラマ「天地人」の放映以来、参拝者が急増しているという。仕事で伺った折、参拝客の中に、寺と庫裏の入口を間違える人が多いので何とかしたいということであった。簡単に入口を示すシート看板でも付けたいようなことであったが、やはりプラスチックやシートで出来たサインでは場所柄か似合いそうもない。
本業はシート屋なのだが、何か出来ることはないかと考えてみたが、ここにはやっぱり木の看板だろう。畑違いでがあるが、これまで知人などからの依頼で何枚か木の看板を作ったことがあったので、家の材料置き場を漁ると、使えそうな風化して木目の浮き出た松板や、耳付きの一枚板が見つかった、キハダの板らしい。やはり耳付きの板が格段に風格?がある。早速木取りをしておよそ120センチほどを切り出した。かなり年季の入った板だから、素朴でいかにも古びた看板風な仕上げにしようという構想だ。文字を入れる場合、誰にでもハッキリ判る書体でないと看板を置く意味がない。結局平凡な楷書体にすることにしたが、書き看板にするか彫り看板にするかで迷ったが書くのは自信がない。結局彫り看板に決めプロッターで型紙を切り出して貼り付けた、あとは彫るだけ。
最初に看板を作ったときには硬いケヤキをノミと彫刻刀で作ったのだが、このときは手間がかかって大変だった。ある時電動の彫刻刀を手に入れてから、彫ることが随分楽になり楽しくなってきた。ルーターで彫ったこともあるが、やはり彫刻刀で彫る味は捨てがたい。仕上げをどうするかまだ考えていないが、置き看板にするか掛け看板にするかも迷うところだ。完成まではもう少し時間がかかりそうだが、ゴールデンウィークまでには間に合わせないといけないだろう。これって商売?趣味??仕事時間に木工なんてなんだか後ろめたい気がしないでもない。あれもこれも趣味を欲張るから休日はどうにもならない。
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